こんにちは。
カウザイ区にて日本人常駐のレンタルオフィスを運営する、
タイヨウ オフィスの日本人営業坂本です。
日々レンタルオフィスのお客様をサポートさせていただく傍ら、
ベトナム語通訳の仕事をしております。
特に、商談通訳、
日本とベトナムの2社間に立ち、
商談の場におけるコミュニケーション成立のお手伝いをしています。
先日、営業後方支援をする日本のお客様と、
そのお客様であるベトナムの会社との商談通訳をお手伝いした際、
「契約時に発注をしたい当社の製品の種類や数量は具体的に決まっていますか?」
このようなよくある質問が、
売り手から買い手に対して出てきました。
相手の関心の度合い、交渉に向けた真剣度を測るためにも、
商談の場ではよくある質問です。
そして通常の場面では
具体的な情報が出てくればくるほど買いたいニーズも強いだろう、
といった判断になると思います。
そして実際のこの場では買い手側の答えが鈍ってしまいました。
ただ私自身、買い手側の業種や製品の用途の特徴上、
購入する製品の数量や種類、といった具体的な発注内容は、
例え数日先であってもそのときの状況で決めたい事情がある、と感じ、
この質問の後に、
「買い手が以前同様の製品を購入していた過去の仕入れ先とは、
どのような期間、どのような種類、数量で購入されていたのですか?」
と加えてみました。
コミュニケーションの場において、
黒子としての役割が求められる通訳、としての立場上、
通訳の場における発話者に対する質問返しであったり、
自分自身が質問を付け加える動作は、
どの場面においても求められることではありません。
ですが、日本とベトナムにおける通訳の場において、
こういった動作が功を奏する場面は多くあると感じます。
今回の場においても、この質問に対する答えから
具体的な情報が表れ始め、
買い手側からの購入意欲の本気度が表面化したように感じました。
ここで常日頃感じるのは、
両社間にマッチングを成立させる潜在的要素、潜在的なニーズを
うまく表面化する方法は、
ベトナムにおいてはあらゆる場面にあって、
それを両言語で聞き取り、引き出し方、そのタイミングを探ることが重要、ということです。
純粋な通訳としては立場を逸脱してしまっているかもしれない、と思いながら、
少し質問の流れを整理するような動作です。
こういったことは日本とアメリカ、ヨーロッパのように
文化や細かな認識の違いはあったとしても
同程度の商売・ビジネスの歴史を持っている国同士であれば、
あまり必要とはされず、
単に言語を組み替える通訳だけで事足りる、かもしれません。
しかしながらベトナムに対しては、
まだまだ日本との間の認識の差や、商談の方法や詰め方には大きな違いがあり、
その場にあった方法で、情報を引き出す必要があると感じます。
そしてこれがベトナムにおいて、
商談の成否に大きな差を生む、と思いながら
日々の商談通訳の場に挑んでいます。
▽▼
オフィスレンタル+営業委託/通訳業務をパッケージとしたサービスも行っております。
営業委託/通訳業務のみを請け負う形でも対応できますのでご相談ください。
info@orientaltaiyo.com
093 445 8182
カウザイ区にて日本人常駐のレンタルオフィスを運営する、
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ベトナム語通訳の仕事をしております。
特に、商談通訳、
日本とベトナムの2社間に立ち、
商談の場におけるコミュニケーション成立のお手伝いをしています。
先日、営業後方支援をする日本のお客様と、
そのお客様であるベトナムの会社との商談通訳をお手伝いした際、
「契約時に発注をしたい当社の製品の種類や数量は具体的に決まっていますか?」
このようなよくある質問が、
売り手から買い手に対して出てきました。
相手の関心の度合い、交渉に向けた真剣度を測るためにも、
商談の場ではよくある質問です。
そして通常の場面では
具体的な情報が出てくればくるほど買いたいニーズも強いだろう、
といった判断になると思います。
そして実際のこの場では買い手側の答えが鈍ってしまいました。
ただ私自身、買い手側の業種や製品の用途の特徴上、
購入する製品の数量や種類、といった具体的な発注内容は、
例え数日先であってもそのときの状況で決めたい事情がある、と感じ、
この質問の後に、
「買い手が以前同様の製品を購入していた過去の仕入れ先とは、
どのような期間、どのような種類、数量で購入されていたのですか?」
と加えてみました。
コミュニケーションの場において、
黒子としての役割が求められる通訳、としての立場上、
通訳の場における発話者に対する質問返しであったり、
自分自身が質問を付け加える動作は、
どの場面においても求められることではありません。
ですが、日本とベトナムにおける通訳の場において、
こういった動作が功を奏する場面は多くあると感じます。
今回の場においても、この質問に対する答えから
具体的な情報が表れ始め、
買い手側からの購入意欲の本気度が表面化したように感じました。
ここで常日頃感じるのは、
両社間にマッチングを成立させる潜在的要素、潜在的なニーズを
うまく表面化する方法は、
ベトナムにおいてはあらゆる場面にあって、
それを両言語で聞き取り、引き出し方、そのタイミングを探ることが重要、ということです。
純粋な通訳としては立場を逸脱してしまっているかもしれない、と思いながら、
少し質問の流れを整理するような動作です。
こういったことは日本とアメリカ、ヨーロッパのように
文化や細かな認識の違いはあったとしても
同程度の商売・ビジネスの歴史を持っている国同士であれば、
あまり必要とはされず、
単に言語を組み替える通訳だけで事足りる、かもしれません。
しかしながらベトナムに対しては、
まだまだ日本との間の認識の差や、商談の方法や詰め方には大きな違いがあり、
その場にあった方法で、情報を引き出す必要があると感じます。
そしてこれがベトナムにおいて、
商談の成否に大きな差を生む、と思いながら
日々の商談通訳の場に挑んでいます。
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